立体派の本エッチングとは

まず現在、一般的に言われている「エッチング」とはどういったものなのか、ホームページサイトを検索してみましょう・・・。
このページをご覧いただいている方は、すでに検索サイトなどを使って、「エッチング」「本エッチング」「ガラス彫刻」・・・ なる、キーワードを打ち込んで、今この文章に目を通していただいているかと思います。実に数多くのサイトが存在し、検索対象としてリストアップされたことでしょう。
それらに共通して言える「エッチング」の概念を上げるとしたら。

「簡単な表面処理。」「文字、柄を表現したい部分に、平坦に砂をかけ、薬品処理をおこなう手法。」と言うことでしょうか。 つまり、現在では、これらの簡単な表面処理(平彫り・二段彫りの加工と呼んでいます)だけでも「エッチング」と呼ばれるようになっており、 中には、本当の・本物のエッチング=「本エッチング」だと主張する会社まで存在します。

では、当社の主張したい「エッチング」とはなんなのか?素材に奥行きと存在感を与え、真の技術と表現力を兼ね備えなければ完成できない 「立体派の本エッチング」とは。

作品の完成を左右する要とも言える下絵から始まり、「あたり」と呼ばれるガラス面への下書き。
削りたくない部分は保護し、他の部分は砂をかけて加工する・・・。この工程を何度も繰り返すことで凹凸をつけていきます。
厚さわずか、8mmから15mmの板ガラスの中にも人物をはじめとした物体の「かたち」を封じ込め、彫刻していきます。
弊社の保管する大作のほとんどすべて、1ヶ月~3ヶ月の制作期間を要したものです。「肉彫り」・「薬品処理」・「ぼかしあげ」・・・。
数々の工程を経て誕生する「立体派の本エッチング」こそが、本来の概念をもつエッチングと言えるのではないでしょうか。

「日本彫刻硝子工芸株式会社」の表現手法である「立体派本エッチング」。
故庄司暉氏の師事を受けてこの表現手法を習得しました。技術と表現力、感性に裏打ちされた「伝統的立体派本エッチング」との出会い・・・。

この時から、28年。

これまで培ってきたものにオリジナルの技術と加工法を盛り込み、新しいエッチングのスタイルを模索しているのが、 小野寺政弘とアトミック株式会社のエッチングスタッフなのです。
このサイトは常に新しいエッチングのスタイルと可能性を更新してお届けいたします。
このサイトを訪れていただいた一般の方に、是非とも違いを実感していただき今後のエッチングの位置付けの変化をも期待します。
本エッチングの見学は随時行っております。(見ていただければ一目で違いを実感していただけますので・・・。)
加工技術・制作工程もまた開示しております。どうぞ本物の良さをご堪能ください。

板ガラス作品

太陽と月 裸婦 接吻 序の舞 焔(ほのお) 毘沙門天 悲母観音 増長天 アンギアリーの戦い 人生の三段階 墓堀りと死 憂愁と理想 水蛇 不動明王 洞窟の頼朝 能面シリーズ 「誕生」

光学ガラスオブジェ

玉響(たまゆら) 絹層(けんそう) 虚像と実像 光漣(さざなみ) 颶風(ぐふう)No.1 颶風(ぐふう)No.2 抱擁(ほうよう) 泡影(ほうえい)

積層オブジェ

「起伏」 「無題」No.001 「無題」No.002 「無題」No.003 「貴婦人」 「Cube」 「Annual ring」 「Crack crack」